タイトルに惹かれて、手に取った本があります。
『加来耕三の感動する日本史』です。
心の中で、感動を求めていたのでしょうね!
そんな『加来耕三の感動する日本史』から感動した2つの物語を紹介します
- トルコとの厚い友好
- カナダでの感動物語
トルコとの厚い友好
トルコと日本との厚い友好のお話しです。
この物語に感動しました!(´;ω;`)ウゥ
明治時代、日本人は難破したトルコ船に乗船していたトルコ人を助けています。
(前略)明治二十三年(一八九〇)九月十六日の夜半、一人のトルコ人が血を流しながら、(中略)大島の樫野崎灯台に生命からがらたどりついた。(中略)
暴風雨の中で船が座礁し、沈没したらしい。(中略)
大島の人々はすぐさま島をあげて、不眠不休の救出活動を開始する。
出典元:『加来耕三の感動する日本史』37~39頁
それだけではなく、山田寅次郎という青年がこの出来事により心温かな行動をしています。
「はるばる海を越えて、国交のない国(日本)を訪れながら、亡くなったのはあまりにも気の毒だ。なんとか、遺族を慰められないものか」 (中略)
義援金集めに青年は奔走し、わずかな期間に、当時のお金で5千円を集めることに成功する。(中略)
現在なら、三千万円弱 (後略)。
出典元:『加来耕三の感動する日本史』39~40頁
山田寅次郎(別名:山田宗有)
1866(慶応2)年10月1日~1957(昭和32)年2月13日
1892(明治25)年4月 義捐金と共にオスマン帝国に到着
皇帝アブデュルハミト2世に、生家の中村家伝来の甲冑や太刀を献上する
現在もトプカプ宮殿博物館に保存、展示されている
上記の記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたウィキペディアの項目『山田宗有』を素材として二次利用しています。(2022年11月現在)
これらことがきっかけで、トルコ人は日本人に対して好感情を抱くようになります。
今度は
トルコ人が恩返してくれます!
困っている日本人を助けたのです!!
昭和六十年(一九八五)、イラン・イラク戦争が勃発した。(中略)
各国の航空会社は各々の自国民を、優先的に乗せて、(中略) 飛び立っていった。
ところがこの時、日本では法律上、自衛隊が海外派遣を許されておらず、日本航空は帰りの安全が保障できない、といって救援機を出すこと自体を拒絶した。
残留した人々は、焦燥と不安の中に孤立してしまった。
そこへ、二機の飛行機が舞いおりてきた。
空襲直前の、おののく日本人をのせて、二機はイスタンブールへと飛んだ。
トルコからの特別機であった。
出典元:『加来耕三の感動する日本史』41~42頁
日本国が躊躇し、助けられない現状の中、このトルコの決断と行動に感動してしまいました。
1890年(明治23)日本⇒トルコ トルコ難破船の救出と義援金による支援
1985年(昭和60)トルコ⇒日本 イラン・イラク戦争での日本人救出作戦
約100年前の出来事に対して、トルコ人は恩義を忘れていなかったんですね。
トルコ人は、素敵です!
著者の加来さんは、こう述べています。
憐憫の情、自分以外のものを愛おしく思う心、非自我、すなわち「大和心」こそが、日本人の原点ではなかったか、と筆者に強く思わせた挿話であった。
出典元:『加来耕三の感動する日本史』42頁
この物語を通して思い浮かんだキーワードは
- 持ちつ持たれつ
- 助け合いの精神
- ギブ&テイク
人は、何かに困った時に助けたもらうと・・・
そのコトを覚えていて、いつかは恩返しをしようとする生き物なんだな~と感じました。
トルコ人の素晴らしい所は・・・
約100年以上前に助けられた出来事を
- 大切に心に想っていたコト
- また、次世代にも伝えられていたコト
なかなか出来ないモノです。
改めて、学んだことは
- 恩を受けたら返す
- 恩を返せない状況でも、恩を受けた想いを持ち続ける
また
自分のできる範囲で善い行いをする。
一日一善!
それには
時間の余裕を作り、心の余裕を持つコトだな、と思います。
時間に余裕があれば、心にもゆとりが生まれます。
心にゆとりがあれば、人助けもできます。
自分に無理をしない程度で、できる範囲で善いコトを行っていく。
そんな行動をしていきたいです!
日本とトルコとの関係
上記の他にも、ありました!
≪トルコ ⇒ 日本へ≫
① 日本に対して軍事行動はせず
- 第二次世界大戦、開戦当初、トルコは中立を宣言していた
- 中立を維持していたが、イギリスをはじめとした連合国の圧力により、日本に宣戦布告
- しかし、日本に対して軍事行動は一切行わなかった
②戦後、 日本に対して賠償金のその他の請求を一切行わなかった
③ 東日本大震災時、3月19日~4月8日、救助隊を派遣し救援活動を行う
≪日本 ⇒ トルコ≫
① 日本の多額の資金と技術が投入
- 戦後、日本は経済大国に発展
- イスタンブール市内のインフラの設備などに日本の多額の資金と技術が投入されている
② 1999年 トルコ大地震での援助
- 日本からトルコへ捜索隊・救助隊の派遣
- 緊急円借款供与 ※1
- 緊急物資・無償援助
- 仮設住宅供与
③ 2013年 ボスポラス海峡横断地下鉄開業
- ボスポラス海峡海底地下鉄のトンネルは日本の支援で行われた
※1 借款・・・国家間における長期間にわたる資金の融資
上記の記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたウィキペディアの項目『日本とトルコの関係』を素材として二次利用しています。(2022年11月現在)
私、クローバーは
中学生時代、歴史の授業で出てきた
『オスマントルコ』という言葉が強烈に記憶に残っています。
オスマン帝国は、強大だった、との記憶です。
もしかしたら
社会の先生は、「トルコと日本の助け合いの関係により、トルコは良い国だよ!」
というメッセージを含め、色々とトルコについて語っていたから、今も記憶に残っていたのかもしれないですね♪
いつか、トルコに行ってみたいです!(*^▽^*)
カナダでの感動物語
カナダで暮らす日本人の物語です。
時代は、第一次世界大戦の頃です。
日本人は、カナダ軍の一員として第一次世界大戦を戦っています。
(前略)第一次世界大戦のおり、日本の大正四年(一九一五)にあたる年の十一月
「加奈陀(かなだ)日本人同胞の権利獲得と名誉のために」
をスローガンに、募集された義勇兵に応募し、カナダ軍に身を投じて連合軍側の一員として戦った (後略)。
出典元:『加来耕三の感動する日本史』12~13頁
なぜ
権利獲得と名誉のタメだったのでしょうか?
厳しい状況が、『加来耕三の感動する日本史』で説明されています。
(前略)大正初期のカナダは、アメリカと同様、「排日」の凄まじい嵐が吹きすさび、人種差別も重なって、日本人移住者はカナダに帰化できても「公民権」も与えられず、当然のことながら参政権も認められない、隷従の状況下にあった。
出典元:『加来耕三の感動する日本史』13頁
公民権とは?
- 政治における参政権の一種
- 選挙権・被選挙権を通じて民意を反映する地位や資格、公務員といて任用される権利などの総称
- 市民権とほぼ同じ意味。
上記の記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたウィキペディアの項目『公民権』を素材として二次利用しています。(2022年11月現在)
- 厳しいカナダでの生活
- 公民権も得られず
- 市民として当然の権利も与えられず
- 奴隷のように従っていた現実
につらい気持ちになってしまいました。
そのつらく、苦しい想いや生活から解放されたい!
自分たちの世代で、状況が良くならなくても・・・
次世代(子ども、孫世代)には
「しあわせな生活をしてほしい!」
との想いから戦場に行くコトを決断します。
誓いの気持ちが、『加来耕三の感動する日本史』に記されています。
彼らはただ、バンクーバー周辺に暮らす同胞=日本人のため、その次なる世代のために自らの生命を投げ出したのである。
出典元:『加来耕三の感動する日本史』14頁
クローバーは
カナダの先輩日本人の気持ちに感動してしまいました。(´;ω;`)ウゥゥ
「自分たちはしょうがない」
「だけど・・・」
「未来ある子ども達、孫たちには、絶対しあわせになってほしい!」
そんな想いが伝わってきました。
親が子を想う気持ちとは、どの時代でも変わらないと思います。
しかし
この時代に生きたカナダ在住の先人(日本人)は別格のような感じがしました。
自分が盾となり・・・
自分の生命と引き換えに・・・
- 強い想い
- 強烈な想い
- 心の底から湧き上がる想い
がなければ、行動できないと思います。
そこで
クローバーにできるコトはないか考えてみました。
このような涙が出るような行動はできなくても、次世代のタメに何かできるのではないか?
しあわせブログを運営しているので、
- しあわせな気持ちで
- 心おだやかな気持ちで
時間が過ごせるよう、心が温かくなるメッセージを発信し続けたい!
今、生きている人たちがしあわせに過ごすコトができれば・・・
未来を生きる若者にもつながり
次世代にもしあわせの連鎖が起きるのではないかと感じました。
次世代のタメに、何かしらお役に立てればうれしいです!
最後に
『加来耕三の感動する日本史』を通して
- トルコとの厚い友好
- カナダでの感動物語
を紹介しました。
- トルコと日本の持ちつ持たれつ、助け合いの関係
- 第一次世界大戦のカナダに移民した日本人の次世代のタメの生命をかけた行動力。
クローバーは感動してしまいました。(´;ω;`)ウゥゥ
『加来耕三の感動する日本史』には、他にも感動する物語が多数紹介されています。
読んでいるだけで、感動し心が浄化されますよ♪
もし、興味を持たれた方は、一度、『加来耕三の感動する日本史』を読むコトをおススメします。
最後まで『しあわせブログ』を読んでいただき、ありがとうございました!
あなたにしあわせあれ!
感謝です!(●^o^●)
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