『ライフシフト2』を読んで心を動かされた言葉の数々!

『ライフシフト』の続編『ライフシフト2』を読みました。

著 者:アンドリュー・スコット / リンダ・グラットン
訳 者:池村千秋
出版社:東洋経済新報社
出版日:2021年11月11日

 

前回の『ライフシフト』をテーマとして作った記事では、100年時代の生きる考え方と知恵をお伝えしました。

『ライフシフト』から読み取る「100年時代の人生戦略」
毎年、100歳を超える方が増えています!今、生まれた世代は100歳を超えて生きる人が更に、多くなります。今の40代以降が100歳になる比率よりも多くなると予測されます。<100歳以上の日本人>【1963年】153人【1988年】1万人を超え...

 

『ライフシフト2』でも、100年時代の生きる考え方と知恵をまた、違った角度から説明されていました。

 

その中で『ライフシフト2』を読んでいて心を動かされた言葉の数々を今回は紹介したいと思います。

 

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AIに対抗できる人間の強み

『ライフシフト』でも、AIによる脅威が紹介されていました。

 

AIが今ある職業をどんどん奪っていき、私たちの仕事が減少していきます。

 

しかし、その中でもAIに取って変わらない仕事や仕事のスキルが『ライフシフト2』でも紹介されています。

(前略)機械に代替されにくいのは、より人間らしい活動をおこなう能力だ。具体的には、人と人とのやり取り、ケアと思いやりが必要な活動、マネジメントとリーダーシップ、創造とイノベーションなどである。

引用元:『ライフシフト2』27頁

 

生き残り(サバイバル)戦略として

やはり

対人間

キーワードになってきます。

 

<精神面>

  • 人間の心
  • ちょっとした洞察力
  • 深い共感力
  • 相手を思いやる気持ち
  • 慈しむ気持ち
  • 助け合い

 

<チーム面>

  • 協力体制
  • マネジメント
  • リーダーシップ

 

チーム力を発揮するタメには、マネージャー(リーダー)の考えや想いが重要になってきます。

 

そのコトについて、『ライフシフト2』で紹介されています。

(前略) 年齢を重ねているマネージャーほど、第一印象を重んじず、みずからの行動が他者に及ぼす影響を見落とさないように努める傾向が見られた。また、戦略を実行に移す際も、ビジネスモデルよりも、ほかの人たちの感情面での反応を予測することに重きを置いていた。(中略)年長のマネージャーほど協働志向が強く見られたメンバーと緊密な関係をはぐくみ、みずからの方針を支持してくれる人たちの連合体を築き、起こりうる問題とメンバーの懸念を予期することを重んじていたのだ。

引用元:『ライフシフト2』 253頁

 

マネージャーの資質

  • 他者に与えてしまう影響力を考えて、模範となる行動が取れている
  • チームメンバーの感情面にも目を向けている
  • チーム同士、協力して働く協働志向を大切にしている
  • 理想のチームメンバーを築ける
  • 起こりうる問題や懸念点を予測できる

 

これから、チームを築き上げようとされている方には、タメになる情報だと思いました!(*^▽^*)

 

 

また、AIにとって今までの情報や知識等に関しては、どんなに数が膨大になろうと、ず~と蓄えておけます

 

更に、その膨大な情報から

  • 必要な情報を
  • 必要な時に
  • 的確に取得し

アウトプット(出力)できます。

 

いわゆる

古い知識(過去)

についてはAIの強みとなります。

 

しかし、人間も負けておりません。

 

確かに古い知識(過去)に関しては、忘れてしまうコトがあるかもしれません。

 

けれども、人間には、新しいモノを

  • 発明
  • 発想
  • 創造
  • 革新する力

があります。

 

いわゆる

新しい知恵(未来)

については、人間の強みとなります。

 

『ライフシフト2』にも、人間の脳について強みが説明されています。

人間の脳は、問いを発し、仮設を立て、さまざまな問題に同時並行で取り組み、未来の可能性をいくつも思い描く能力がきわめて高い。

引用元:『ライフシフト2』 25頁

 

AIも含めテクノロジーは、日々、進化しています。

 

私たち人間も、常に新しくなる情報や技術、知識、知恵等をアップデート(更新)していく必要があります。

 

「学び続ける」コトも生き残る(サバイバル)手段の一つです。

『ライフシフト』では

「学ぶ」=「リ・クリエイション(再創造)」

と表現されていました。

 

「レクリエーション(娯楽)」で心と体をリフレッシュし充電しながら

「リ・クリエイション(再創造)」で自分の能力を向上させる。

 

「リ・クリエイション(再創造)」する際に、『ライフシフト2』では分かりやすい言葉で説明してある箇所があります。

事実に基づく学習、実践を通じた能力構築、既存の知識の活用が重要になる。

引用元:『ライフシフト2』 267頁

 

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100年時代を生きる人間関係

「100年時代を生きる」となると人との協力があると、とても心強いです。

 

人間関係が大切なコトは今も昔も変わらないです。

 

特に、

  • チーム力を発揮するタメにも
  • 家族というチームを長く保つタメにも
  • 何かあった時に頼れる友達や知人と良好な関係を維持するタメにも

人間関係は重要です。

 

上記の人間関係を築き、長く維持するには「信頼」がキーワードになります。

 

相手を信じる信頼関係があれば、

  • 何かあった時は助けてもらえる
  • 相手が困っている状況なら助けるコトで感謝される
  • 心が穏やかでいられる
  • 安心して色々なコトに取り組める

 

このように「信頼関係」が築けているコトにはメリットが多数あります。

 

『ライフシフト2』には、「信頼」について分かりやすく表現されています。

相手を信頼し、同時に自分も信頼に値する人間にならなくてはならない。相手の言葉や振る舞いを信頼できると思えることが重要だ。毎日、相手の言葉に耳を傾けよう。そして、重要な問題は真剣に話し合い、問題を解決できるまで粘り強く対話を続けるべきだ。

引用元:『ライフシフト2』 191頁

 

「信頼」を獲得し、良好な関係を維持するには、

  • 相手を思いやる気持ち
  • 態度
  • 行動

も必要になってきます。

 

時には、誤解を解消するタメに、相手を許すコトも必要になってくるかもしれません。

 

「ギブ&テイク」という言葉がありますが、「ギブ」できる人間は喜ばれます

  • 先に、笑顔で挨拶する
  • 先に、相手に微笑んだり、笑顔を作る
  • 何か楽しいコトがあったら、そのコトを伝える
  • 相手の得になる情報を教えてあげる

 

このように、「ギブ」するコトで人間関係を良好に保てます

 

お金やモノ等は、「ギブ」すると減少してしまいます。

 

しかし、人間関係を良好に保つ上で「ギブ」しても枯渇しない精神があります。

 

そのコトについて『ライフシフト2』では、ハーバード大学ロー・スクールのマイケル・サンデル教授の言葉が載っています。

ハーバード大学ロー・スクールのマイケル・サンデル教授の言葉を借りれば、「利他の精神、寛大な精神、連帯感、市民精神は、使用すると枯渇する資源とは違う。使うことにより発達し、強く成長する筋肉に似ている」のだ。

引用元:『ライフシフト2』 215頁

 

「利他の精神」とは

利他の精神

相手の、または他人の利益や便益を重んじ、自己をささげる心構え。

出典元:Weblio辞書

 

「便益」とは

便益

便利で、利益があるようにすること。

出典元:コトバンク

 

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100年時代を生きるには健康も大切

100年時代を生きるには健康も大切です。

 

長い人生を過ごすにも人生の後半を病気により不自由を強いられていてはもったいないです。

 

「健康寿命」という言葉があります。

 

生きている間、健康で過ごせる期間をさします。

 

100歳の寿命で100歳の健康寿命なら最高です。

 

日本人の健康寿命がどの位なのか、厚生労働省の文献を調べてみました。

令和元年

男性  平均寿命 81歳   健康寿命 72歳
女性  平均寿命 87歳   健康寿命 75歳

参照元:健康寿命の令和元年値について|厚生労働省

 

逆説的に考えると、生きているのに健康でない期間は、
(平均寿命)-(健康寿命)
で導きだせます。

 

結果は

男性 9年(81歳-72歳)

女性 12年(87歳-75歳)

 

約10年にもなる健康でない期間を減らすかが、私たちの課題となります。

 

食事・睡眠・運動が重要になってきます。

  • バランスの取れた(食べ過ぎない)食事
  • 少なすぎない、多すぎない睡眠時間
  • 体を動かすコトでの筋肉を維持する運動

 

イギリスのマット・ハンコック保健相の言葉が『ライフシフト2』に紹介されています。

イギリスのマット・ハンコック保健相の表現を借りれば、(中略) 国民が自立した生活を長く続けられるようにし、併存症の発症を遅らせ、もし病気になってもそれと共存して生きて行けるようにすることが重要だ。要するに、病気イルネスの治療より健康ウエルネスの維持に力を入れるべきなのである

引用元:『ライフシフト2』 305頁

 

健康の維持に力を入れていきたいですね!

 

例え、病気になったとしても共存して生きていけるだけの体力・気力を持ち続けたいものです。

 

最後に、『ライフシフト2』の中で私、クローバーにとって最も心に残ったチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の言葉を紹介します。

(前略)チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は、人間について驚かされるのはどの点かと尋ねられて、こう述べたことがある。「人は金を稼ぐために健康を犠牲にし、健康を取り戻すために金を犠牲にする。また、未来を心配しすぎるあまり、現在を楽しめない。その結果、現在を生きることも、未来を生きることもできなくなっている。そして、自分の命が永遠に続くかのように日々を漫然と生き、真の意味で生きることがないまま死んでいく。」

引用元:『ライフシフト2』 115頁

 

この文章を読んだ時、「確かに~」と深く心に突き刺さりました(>_<)

 

自分の人生、より良くしたい!

 

そのタメにも

  • 自分は何が好きで
  • 何を実現したいのか

という自分の軸を知っておいた方が良いと思いました。

 

自分の軸があるコトで、相手と比較し落ち込むコトが少なくなります。

 

また、相手を意識するあまり、必要以上に過酷な環境や状況に自分を追い込むコトも少なくなると思われます。

 

チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が感じている逆の見解である

  • しあわせな人生を
  • しあわせな時間を

過ごしたいものです。

 

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最後に

今回は、『ライフシフト2』を読んでいて心を動かされた言葉の数々を紹介しました。

 

何か一つでも皆さまの心に残った言葉があると嬉しいです。

 

『ライフシフト2』には、他にも、100年時代を生きる知恵として、日本人(ヒロキとマドカ)をモデルとしたストーリーも載っていました。

 

興味を持たれた方は、一度手に取って読んで頂けると幸いです。(*^▽^*)

今回の内容を読むコト少しでもお役に
立てていただけた
『しあわせ』です♪

 

最後まで読んでいただき
ありがとうございま~す!(*^▽^*)

 

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