『ライフシフト』から読み取る「100年時代の人生戦略」

毎年、100歳を超える方が増えています!

 

今、生まれた世代は100歳を超えて生きる人が更に、多くなります。

 

今の40代以降が100歳になる比率よりも多くなると予測されます。

 

<100歳以上の日本人>

【1963年】
153人

【1988年】
1万人を超える

【2021年】
86,510人(前年度比+6,060

  • 男性 10,060人(12%)
  • 女性 76,450人(88%)

※年齢は2021年9月15日現在

出典元:プレスリリース|厚生労働省 

 

100歳まで生きる可能性があります。

 

私、クローバーも含めて、今、この記事を読んでいるあなたも!

 

そう考えていた時に、ちょうど良い本がありました!

 

それは『ライフシフト』という本です。

 

著 者:リンダ・グラットン / アンドリュー・スコット
訳 者:池村千秋
出版社:東洋経済新報社
出版日:2016年11月3日

 

サブタイトルは「100年時代の人生戦略」です。

 

胸がワクワクするサブタイトルです!(*^▽^*)

 

今回は、『ライフシフト』から100年時代を生きる考え方や知恵を紹介したいと思います。

 

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『ライフシフト』の3名のモデルケース

『ライフシフト』には3名の人物がモデルケースとして紹介されています。

 

生まれた年代によって、世の中の状況が変化していきます。

 

その為、3名の人生の流れもおのずと変わっていきます。

 

ジャック 1945年生まれ

<ジャックの人生の流れ>

  1. ~20歳 学業(20年)
  2. ~62歳 仕事(42年)
  3. ~70歳 余暇(8年)

 

主にライフステージは、上記に上げたような3つのステージです。

 

ジャックの世代は、公的年金が国から充分にもらえます

 

また、寿命もジミーやジェーン世代より長くもありません。

 

それなので、生きている間にお金の心配をするコトなく生きる(サバイバルする)コトができました

 

ジミー 1971年生まれ

平均寿命から考えて、85歳の人生で描かれています。

 

<ジミーが思い描いている人生の流れ>

  • ~21歳 学業(21年)
  • ~65歳 仕事(44年)
  • ~85歳 余暇(20年)

 

『ライフシフト』では、20年の余暇生活を楽しむには金銭的に厳しいと述べられています。

 

【原因】

  • 公的年金が受取り額の低下(ジャック世代に比べて)
  • 仕事引退後の生活の長期化(20年)

 

【対策】

  • 仕事をする期間の延長

 

ジェーン 1998年生まれ

ジェーンの世代は、100歳を超える可能性が高いと予測されています。

 

金銭的な部分から
3つステージ(学業・仕事・余暇)だけで人生を送るのは難しいです。

 

 

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100年時代を生きる考え方

私たちは、ジミーやジェーンの世代の生き方が参考になってきます。

 

100年時代を生きるコトを考えると

仕事の長期化

が考えられます。

 

ジェーンの世代になると、仕事の長期化による

  • 健康問題
  • 心身の疲労

を対応するため

途中で
休息(余暇生活)
を挟みながらの人生プラン
を考えていく必要があります。

 

昨今、AIの発展スピードが加速しています。

 

そのコトにより、私たちが行っている仕事がAIによってなくなってしまうコトも考えられます。

 

AIで処理するのが難しい分野の仕事を考えていく必要があります。

 

また、時代とともに新しいテクノロジーが生まれています。

 

常に、新しいテクノロジーの情報や知識を習得する必要性も出てきます。

 

100年時代を生きる3つの考え方

  1. 人生の途中で休息(余暇生活)の時間を作る
  2. AIでは、できない分野の仕事(能力)を考える
  3. 新しいテクノロジーの情報や知識の習得

 

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100年時代を生きる知恵

前章で、100年時代を生きる3つの考え方を記しました。

 

この章では、それぞれの考え方に対して、生きる(サバイバルする)知恵を紹介します。

 

人生の途中で休息(余暇生活)の時間を作る知恵

長い仕事人生を行う上で

仕事⇒休息(余暇)⇒仕事⇒休息(余暇)

というサイクルも必要になってくるかもしれません。

 

中には、気力・体力が充実している人は、その必要性がないかもしれません。

 

しかし、休息(余暇)を取るコトで仕事に対するエネルギーが充電できるコトは間違ありません。

 

通常の土・日・祝祭日の短期の休みではなく、ある程度、まとまった休みを差します。

 

 

休息(余暇生活)を通してエネルギーを充電させるために大切なコトは普段からの人間関係を大切にするコトです。

 

人は、支え合って生きています。

  • 嬉しい時や楽しい時は、喜びを共有できます
  • 悲しい時やつらい時は、心の声を聞いてもらうコトで苦しみが緩和されます。

 

生涯を通しての幸福を生む最大の源は、煎じ詰めれば、無形の資産、つまり家族や友人との関係、それに好奇心や情熱なのだと肝に銘じておこう。

引用元:『ライフシフト』289頁

 

休息(余暇)から、次の仕事につなげるためには、自分の特性を深く理解しておく必要があります。

  • 自分の強み
  • 好きなコト
  • 得意なコト

を知っていれば、その分野でまた、活躍できる可能性が広がるからです。

 

次の展開が予測できていれば、心の安心にもつながります

 

選択肢をもつこと、自分と相性のいいものを選ぶこと、そして自分のアイデンティティを意識することの重要性。(中略) すでに自分のアイデンティティを明確に認識していて、自分の強みと好みを深く理解している人は、目標の追求にエネルギーを集中させるのが最善の選択 (後略)。

引用元:『ライフシフト』238頁

 

「アイデンティティ」の意味を調べてみました。

アイデンティティ

(前略)「自分は何者であるのか」(中略)、状況や時期などによって変わることのない「自分は自分である」という自己認識 (中略)。アイデンティティ(identity)は、英語では「同一であること」「本人であること」「身元」「素性」(後略)。

出典元:Weblio辞書

 

AIに負けない知恵

AIでは難しいスキル(能力)

  • 高度な直観的な判断
  • 対人関係(共感、モチベーション、励まし)
  • チームをまとめる能力
  • 意志決定
  • リーダーシップ

 

(前略)IBMのスーパーコンピュータ「ワトソン」は、詳細な癌診断ができる。 (中略) 診断に人工知能の力を借りられるようになり、医療従事者に求められるスキルの中身が変わると見たほうがいい。情報を取り出すスキルではなく、高度な直観的判断、対人関係、チームモチベーションの向上、そして意思決定に関わるスキルが重要になる (中略) デジタルテクノロジーを用いた教育が紙の教科書と教室の授業に取って代わったとき、教師に強く求められるのは、共感、モチベーション、励ましなどの繊細な対人関係のスキルだ。

引用元:『ライフシフト』133頁

 

リーダーシップについて

対人スキルは、AIによって代替えが難しいスキルです。

 

中でも、リーダーシップ

  • チームをまとめる能力
  • チームメイトをやる気にさせる能力
  • 課題をチームで解決する能力

が含まれます。

 

リーダーシップ論を研究しているウォーレン・ベニスとロバート・トーマスがリーダーたちに人生を振り返ってもらった時の貴重な経験をまとめています。

 

リーダーシップに関して

(前略)大勢のリーダーたちに人生を振り返ってもらったところ、明確な自分らしさと強固な倫理基準をもつリーダーの多くに共通する要素の一つが「るつぼ」の経験だった。(中略) 新しい町で暮らすことに始まり、難民キャンプなどまったくの別世界で過ごすことにいたるまでさまざまだった

引用元:『ライフシフト』233~234頁

 

リーダーに関して

  • 「明確な自分らしさ」を持っている
  • 「強固な倫理基準」を持っている

 

上記の能力を備え持っているリーダーは「るつぼ」の経験をしています。

 

ここで、「るつぼ」といいう言葉が出てきました。

 

「るつぼ」とは

  • 色々な人間の考えている事柄
  • 想い
  • 感情(喜怒哀楽)

自分

  • 共有するコトで
  • 体感するコトで

自分の能力を飛躍させられるという意味で使われています。

 

「るつぼ」に関して

高温で金属を溶かして新しい物質を生成する「るつぼ」のように、その人の人間性を形づくる経験が必要だ。 (中略) ほかの人たちの人生を ―― その人たちの苦痛や苦悩、高揚や喜びを ―― 体感する時間、すなわち、他人の立場に立ってものを考える時間がそのような経験をもたらす。

引用元:『ライフシフト』233頁

 

新しいテクノロジーの情報や知識の習得する知恵

レクリエーション(娯楽)とリ・クリエーション(再創造)

 

100年時代を生きるタメには、仕事と仕事の合間の休息(余暇生活)が必要と述べました。

 

それは、いわゆる、レクリエーション(娯楽)です。

 

レクリエーション(娯楽)を通して、心と体がリラックスできます。

 

しかし、それだけだと、次の仕事を得られない可能性が出てきてしまいます。

 

下記のような条件を持っている方は別ですが・・・

  • よほどの専門性を有している
  • チームをまとめる能力があり業界では名が知れている
  • 仕事を紹介してもらえる人材がいる

 

上記の条件に該当しない方は、リ・クリエーション(再創造)が必要となってきます。

 

リ・クリエーション(再創造)とは、次の仕事への準備をするコトです。

 

次の仕事に対して、専門知識、専門技術を学習するコトが挙げられます。

 

それは、

  • 学校に通う
  • オンラインで学ぶ
  • 知り合いから学ぶ

等が考えられます。

 

リ・クリエーション(再創造)とは、

生涯学習という考えも含まれるかもしれませんね!

 

「成長したい!」という心構えも必要です。

 

  • 成長したい!
  • 能力を向上させたい!
  • 可能性を広げたい!

と思っている人新しい分野での

  • 知識
  • 技術

を他の人より容易に習得できます。

 

スタンフォード大学のキャロル・ドゥエックの「成長思考」についての考え方です。

(前略) 「成長思考」の持ち主は、快適なぬるま湯の外に出て行き、未来につながる道に思考を集中させることにより、将来の計画を貫くことができる。そうした人たちは、「現在の暴虐」—いつもすぐに手に入る果実ばかりを追い求めたり、手ごわい課題を与えられると動揺したりすること—をあまり経験しない。こうした思考習慣を身につけるためには方法論を学ぶことが有効 (中略)。 もしドゥエックに助言を求めれば、長い人生を通して生産的でありたいと思う人は、困難な学習目標を立てて、強い覚悟をもち、目標に向けて脱線せずに忍耐強く努力し続けるよう言われるだろう

引用元:『ライフシフト』364頁

 

自己効力感自己主体感の大切さも述べられていました。

100年ライフでは、人々に自己効力感と自己主体感をもたせ、計画と実験と習熟を後押しすることの重要性が高まる。

引用元:『ライフシフト』364~365頁

 

自己効力感と自己主体感の意味も説明されています。

(前略) 自己効力感(自分ならできる、という認識)と自己主体感(みずから取り組む、という認識) (後略)。

引用元:『ライフシフト』262~263頁

 

企業は、卒業した学生に求めている能力があります。

  • 想像性
  • イノベーション能力
  • やさしさ
  • 思いやり
  • 曖昧での不確実な状況での判断力と意思決定能力

 

その考えを知っておくコトで、自分がその能力を持っているば、次の仕事でも生かせる可能性が広がります。

 

次に就職した企業にも貢献でき、喜ばれます。

 

企業は、(中略) スキルと能力の道具箱を満たした「完成した」人材の供給を大学に期待した。 (中略) 企業の間では、学生が十分なスキルもっていないという不満が広がりつつある。とくに物足りないと感じられている資質は、創造性とイノベーション能力、やさしさ、と思いやりだ。

引用元:『ライフシフト』368~369頁

 

イノベーションについて調べてみました。

イノベーション(英:innovationとは、物事の「新機軸」「新結合」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を想像する行為)のこと。(中略)それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的な大きな変化を起こすことを指す。

出典元:ウィキペディア フリー百科事典

 

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まとめ

今回は、『ライフシフト』から100年時代を生きる考え方や知恵を紹介しました。

①人生の途中で休息(余暇生活)の時間を作る

  • 無形資産、家族や知人等から活力を得る

②AIでは、できない分野の仕事(能力)を考える

  • 高度な直観的な判断
  • 対人関係(共感、モチベーション、励まし)
  • チームをまとめる能力
  • 意志決定
  • リーダーシップ

③新しいテクノロジーの情報や知識の習得

  • 「成長思考」が必要
  • 自己効力感(自分ならできる、という認識)
  • 自己主体感(みずから取り組む、という認識)

 

『ライフシフト』には、他にも詳細な考え方が紹介されていました。

 

興味を持たれた方は、一度手に取って読んで頂けると幸いです。

今回の内容を読むコト少しでもお役に
立てていただけた
『しあわせ』です♪

 

最後まで読んでいただき
ありがとうございま~す!(*^▽^*)

 

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